「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
この言葉は、ネットの掲示版などでよく、目にします。
この言葉は、フリードリヒ・ニーチェの言葉だそうです。
この言葉を実体験した話をしたいと思います。
ある空き家がありまして、しばらく住んでいないかったので、数年前から、屋根裏に
獣が入った形跡がありました。
床に糞が落ちていたのです。
糞の形状から、おそらくハクビシンではないかと判断しました。
掃除をして、ハクビシンの嫌いな唐辛子を置くことにしました。
その後、落ち着いたのですが、違う場所に、また被害がでました。
どうにか、対策をしなければいけないと、思い立ち空き家に向かいました。
空き家の裏手に回ると、小屋の裏には、10㎝ほどの距離で1メートル20センチほどの塀
立っていました。
ちょうど、のぞき込まないと見えない高さの塀でした。
ハクビシンの侵入経路を確認しようと、背伸びをして、塀と小屋の間をのぞき込みました。
小屋と塀の間は、10㎝ほどなので、かなり暗かったです。
まさに、深淵をのぞいたのです。
すると、真下に、光る目が2つこちらを向いていました。
叫びました!
ハクビシンは、凶暴であると聞いていたので、恐怖を感じました。
家族の応援を呼びました。
今度は、遠くから、のぞきました。
死んでいるかのように、動かないのですが、目は光っています。
たまに、まばたきをします。
なんと、2匹いました。
しかし、よく見ると、ハクビシンではなく、タヌキかアライグマのような動物でした。
棒でつつくと、素早く逃げていきました。
なぜ、そんな狭い所にいたのか、生態を調べないと分かりませんが、驚きました。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいていのだ」を実体験した話でした。